高圧電力料金の仕組み

キュービクルで受電されている高圧受電の需要家様においての電気料金は「基本料金」と 「電力量料金」の2つから構成されています。。

基本料金を決定する、最大デマンド(最大需要電力)
高圧受電のお客さまには、電力会社が30 分最大需要電力計(デマンド計)の組み込ま れた電子式電力量計を取付けてお客さまの電気の使用量を計測しています。 30 分最大需要電力計は、30 分間の電気の使用量を計測し平均使用電力(kW)を出します。 そして1 ヶ月の中で最大の値を記憶し表示するようになっています。 つまり、30 分間の電気の使用量からもとめた平均使用電力が30 分デマンド値です。 そして、1 ヶ月の中で最大の30 分デマンド値がその月の最大デマンド(最大需要電力) になります。 そして各月の基本料金(契約電力)は『その月の最大デマンドと前11 か月の最大デマンド のうち、いずれか大きい値』により決定します。 つまり、お客様の施設で24 時間、365 日のうち、一番大きい平均使用電力の30 分間で その後1 年間の基本料金が決定しています。

平成A年7 月までの契約電力は305 Kw
平成A年8 月から平成B年7 月までの契約電力は310 Kw
平成B年8 月から契約電力は350 Kw

デマンドの構成と削減

施設のデマンドは同時に使う機器が多くなれば多くなるほど大きくなります。 先ほど申し上げた、30 分事に平均使用電力を計量していますので、30 分間で 多くの機器を使用するとデマンドが大きくなります。 したがって、機器の使用時間をずらすなどし、同時に使用しなければデマンド値 を押さえる事が出来、契約電力の減少につながります。 該当施設の業種・形態が違えど、一般的には東北地方まで冬期、東北以西は夏期に 最大デマンド値を記録します。 これは人がいるところには必ず空調設備があり、空調設備が稼働する事により、最大デマ ンドを押し上げている事が判ります。 また電力を使用する空調を使用しているほとんどの施設は中間期(エアコンを使用しない 春・秋等)の倍のデマンドを記録する事が多々あります。 つまり空調設備の制御を行えば、大幅な最大デマンド値(契約電力)の削減が可能となりま す。 デマンド警報機等で目標電力を超過しそうになると携帯メール・パトライト等に 警報をうながし、手動で空調等を遮断される方法がありますが、人力での空調等の制御を 行い続けるのは、中々難しいのは事実です。 ENESYS は電力会社のデマンド信号と同期させ、削減提案に基づいた目標電力を超過しな い様、制御対象の空調室外機を制御。 また室内機は制御をしないので室内環境を悪化させる事はありません。 病院・特別養護老人ホーム等、弱者の方がおられる施設にも導入頂いております。